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【栄信・ART ZINE】Metaphysical Thoughts on Kühleborn / キューレボルンへの形而上学的思考

3,300円

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「今日から俺は!!劇場版」で大嶽重弘役で最凶の悪役を演じ、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演し、華々しい活躍と存在感を見せつける俳優・栄信と、在独10年・年間200日以上世界を縦横無尽に旅をし、人の深い内的世界を物語にする写真家JUMPEITAINAKAが、「禍々しさ」をテーマに、A4変型96ページにわたるZINE(アートジン)を作り、写真展を2022年11月11日ー20日東京・神保町画廊にて開催・出版をした。 【ZINE詳細】 【発売日】2022年11月11日 【写真】モノクロ 【ページ数】96ページ 【サイズ】A4変型・並製 経緯から作品の誕生に至るまで Youtubeドラマ「おやじキャンプ飯京都編」に出演した時に出会った俳優・栄信と、折が合い東京で再会。 会った時には、何か一緒にやろうはすでにお互いにとって周知だった。ただ作品撮影と称してやるだけでは何かしら物足りなく、SNSで消費されるだけのものになることには違和感があった。では何ができるか、何 をしたらということにいきつき、テーマを持って、展示や何かしら形にすることを目的にして撮影をしようかということになった。 ブレインストーミングを始め、あれやこれやテーマを出し合ったり、エピソードを挟んでみたりして、何時 間もの話し合いの末にたどり着いたのが、栄信自身が持つ一つの本質かもしれない「禍々しさ」だった。写真で目に見えないようなものを形にすることは、表現としてものすごく好奇心が生まれ、それをアートとして昇華することができたら価値があると思った。 禍々しさとは何か。調べてみると、「何かよくないことが起こりそうな、嫌な感じを催させるさま。不吉な様子。不気味なさま。忌々しいさまを意味する表現」と出てきた。ここで気づいたのは、禍々しさというのは、悪を意味しているわけではなく、凄惨で悲惨で、とにかく苦しみや悪意に満ちた有様を意味しているわけではないことを知った。あくまでそういうものを孕むかのような雰囲気を意味するのだ。 戦争やこの世の悲劇を想像し、そこに禍々しさの真実があるのかもしれないなんて思考は及んだが、そうじゃないと考えが至った。個々の人間が醸し出す禍々しい有様にも禍々しさは存在する。栄信が携える禍々しさを写真に写し込むことによって、人が醸し出す雰囲気や印象、果てはオーラとはなんだろうを思考することにも繋がるかもしれない。 幾度かの撮影を重ねた後、栄信だけで禍々しさを表現することは、表現としてストレートすぎたので、他の何かと掛け合わせて、むしろ何かを彷彿させるような、それこそ俳優として存在する彼が行うのにぴったりだと思い、禍々しさを持つキャラクターを探した。実は栄信とおやじキャンプ飯の撮影でつながった経緯もあったが、そこにもう一つつながるきっかけがあった。それが私が最初に出した写真集Undineを彼が気に入ってくれて手にしてくれたことだった。そんなエピソードを思い出していた矢先、原作ウンディーネに登場するキューレボルン(※)というキャラクターが強烈に禍々しさを放っていて存在していたのを思い出 す。世界中の川の写真を撮っていたこともあって、栄信と水のイメージを重ねてみると、見事に禍々しさに厚みや雰囲気がより鮮明と形になった。 今回のZINEや写真展で、私と栄信で表現するのはたった一つ「目に見えない禍々しさを形にしようと思考した作品」。 (※)キューレボルンは、ドイツ人の作家フリードリヒ・フーケが1811年に発表した「ウンディーネ」の中に登場して くるキャラクターの一人。ウンディーネの伯父ではあるが、当然ウンディーネ同様水の精霊である。ウンディーネとは 打って変わって、物語の中では、気軽に立ち寄れるような感じではなく、禍々しさを醸し出している存在。原作から描 かれた絵画などを調べてみても、黒い影として表現されたり、禍々しさを象徴した雰囲気を携えている。 写真集【Undine / ウンディーネ】の精神的続編でもある。 ZINEの内容紹介 https://youtu.be/H65-SrGIDQs

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